■自然石による石積み工法
野面石(修景用)積み工法
野面石とは、山や川から産出する石で加工していない自然石です。石積みの基本的工法としては、布積み(整層積み)・谷積み(乱層積み)・乱れ積みがあります。
布積み(整層積み) 谷積み(乱層積み) 乱れ積み
■自然石使用工事のいろいろ
●河川・護岸
地域の風土に合った自然豊かな川の風景は、私たちの心を和ませてくれます。川づくりを行う上で、最も大切なことは、その自然環境を変えないこと。多自然型川づくりは多種多様で豊かな自然環境を保全・創出・再生すると共に、万全な治水対策を行うことを目指しています。豊かな水辺環境づくりは、人と自然が共生していくための原点です
●公園・庭園
庭園を造る際に大切なことは、その地域ならではの特色を活かした個性ある空間を創り出すこと。石の大きさや形をどう見せるかによって、庭はいく通りもの表情を見せます。自然石はその洗練された空間に温かさをプラスして、見る人の心を和ませます。また人々が集う公園や広場などにも自然石は積極的に取り入れられています。
●道路
地域に密接し、そこに暮らす人々をより快適にしてきた道路は、人と都市の交流に大きな役目を果たしてきました。しかしその影で失われていくものも少なくありません。人と自然の交流を快適という形で残せら・・。そんな願いから、快適性を兼ね備えた道路景観づくりも生まれました。
■さまざまな石積み工法
●崩れ積工
野面石(修景用)を用いた石積みで、下段の石の裏側に上段の石を差し込むようにして積み上げる。合端を合わせずに、石と石の間を離して積むこともある。あまり高くない土留めに使われる。
●面積工
野面石(修景用)を用いた石積みで、大きさの異なる石材を、表面が平らになるように修景的配慮を加えながら、面を合わせて積み上げるもの。原則として表面の加工は加えない。
●雑石積工
形状規格が一定していない雑石を用いた石積みで、石を選別せず、原則として合端加工は行わずに積み上げるもの。
●滝石組工
主に野面石(修景用)を用いて滝を形づくる石組で、水の流れ、動きを想定し、庭園と調和のとれた趣のある石組を行うもの。滝は、実際に水を流す場合と、流さない枯滝の場合がある。水の落とし方により、向落、片落、伝落、離落、そば落、布落、糸落、重落などがある。
●流れ石組工
主に野面石(修景用)を用いて流れを形づくる石組で、 庭園と調和のとれた趣のある石組を行うもの。石材は、もっぱら美観のために流れ縁部の躯体が見えないように据付ける。流れは、実際に水を流す場合と、流さない枯流れの場合がある。
●護岸石組工
主に野面石(修景用)を用いて池の護岸を形づくる石組で、庭園と調和のとれた趣のある石組を行うもの。石材はもっぱら美観のための目的で、池縁部の躯体が見えないよう据付ける。
●州浜工
ごろた石、玉石(修景用)、砂利(修景用)などを用いて、海岸や河口で土砂が堆積している州の景観を、庭園に写したもので、石材を池、流れの岸に曲線状に敷き詰めたもの。
●景石工
主に野面石(修景用)を用いた石組で、一石または数石で、庭園に調和のとれた配石を行うもの。一般的には土ぎめとする。

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